「太陽がイッパイいっぱい 三羽 省吾」は共感できるし勢いがある

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*「晴耕雨読その他いろいろ」2015/6/21投稿記事の修正転載です

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太陽がイッパイいっぱい  三羽省吾(2015/6/21)

だいぶ前に「タチコギ」を読んで面白かった三羽省吾の本だ。この作品で新人賞を取って、その6年後に書いたのが「タチコギ」らしい。それを知ってるからかもしれないが、面白かったのだが「タチコギ」に比べるとイマイチ。

何と言うか、盛り上がるところがどこなのかよくわからない。途中で一度山場のようところがあり、それが主題なのかと思ったがそうではない。そして最後で何か言いたいのだろうかよくわからない。おそらく主人公に何らかの成長はあったのだがろうが、解説でも聞かない限り不明だ。

しかし周りの人間とその場にいる自分に対して「何か違うのでは?」と思う焦燥感だったり、自分がこれだと思える場所の居心地の良さだったり、そこを離れなければならない寂しさだったり、そういったものに共感できる人は多いだろう。その点がこの本の魅力だと思う。

あと勢いはあるよ。

↓若いころはエネルギッシュでOKだけど、年取ったら頑張らない方向で。

↓最後の方の展開が面白かった。

↓真綿で首を締めるような恐ろしさがある。

↓細かいことは気にしない。

↓共感と成長こそが2大楽しみだと思ってます。

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