「湯けむり浄土 高橋 義夫」で自分では体験できない日々を味わう

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*「晴耕雨読その他いろいろ」2015/6/4投稿記事の修正転載です

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湯けむり浄土 高橋義夫(2015/6/4)

高橋義夫さんの本。高校生の頃は司馬遼太郎をたくさん読んだ。お陰で幕末の頃の日本史だけ点数が良かった。他の時代劇はあまり読んだ記憶がない。かと言って時代劇が嫌いかというとそういうわけでもなくどちらかと言うと好きだ。

時代劇に限らず物語は
①波乱万丈の大冒険を楽しむ
②日々の雰囲気を楽しむ

という2通りの楽しみがあると思う。

①が面白いのは言わずもがな。大冒険の内容は本当の冒険や、謎解き、恋愛など様々。②は自分では体験できない日々を味わうことができる。まったく現実からかけ離れたものや、ちょっとだけ覚えがあるものなど程度はその様々だろう。もちろん両方混ざっているのも楽しい。

この話は②の要素が強い。自分では決して味わうことができない、江戸時代の湯守り、しかも勘当された侍の次男坊で気は優しくて力持ちの好漢という日々を楽しめる。

楽しいのだがちょっと物足りないのは①の要素が薄く感じるからだろう。何か大事件が起こる、と思わせておいて事件が結構さっぱり解決したりする。この辺りは続編を見ると良いのかも知れない。

↓アナログもデジタルもどっちも興味津々。

↓湯治とか良いんでないの? ……お金があればだけど。

↓いろいろな温泉に行ってみたいですなぁ。

↓アンダーグラウンドで怪しげな魅力がある。

↓虚しくなったら温泉にでも行ってリフレッシュしますか。

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