*「晴耕雨読その他いろいろ」2015/2/5投稿記事他の修正転載です
砂利も地面むき出しも芝生も嫌だ(2015/2/5)
例えば自転車置き場。砂利や地面むき出しでは不安定で倒れそうだし、芝生はダメになりそうだ。そもそも雨が降ったら水たまりになる可能性がある。コンクリートは論外である。面白そうだが気が変わって壊すのに苦労しそうだ。
そんな時には「固まる土」。最初にその存在を知ったのは新幹線の通販カタログだ。調べてみれば色々な種類があるが、対して価格に差がなかったので近くのホームセンターで買った。「まさ王スーパーハード ダークブラウン」というもので、厚さ5cm、車が乗っても大丈夫な状態を目指した。
一応傾斜も付けたので大きな水たまりはできない。自転車のスタンドがガンガン当たれば割れるのでは、という心配も今のところ杞憂だ。
問題は芝生の時と同じ、準備不足である。十分に地面を叩き固め、その後まさ王をまいたのだが足りなくなってしまい、買い足しに出かける破目になった。結局少し足りなかった分が傾斜不十分につながり、ちょっと水がたまる場所ができてしまった。結論、準備と時間の余裕は重要である。
イレクター大賞 自転車置き場の屋根自作その1(2015/8/31)
イレクター大賞をご存知だろうか。ヤザキのイレクター、金属製のパイプと様々な接続部品からなる矢崎化工株式会社の材料群、の作品コンクールだ。
イレクターとLアングルは簡単に金属工作が出来てしまうDIY好き御用達の品。名前は知らなくても誰でも一度は見たことがあるのではないか。昨年家の自転車置き場に屋根が欲しいと思い、イレクターで作った。その時イレクター大賞の存在を知り、下心丸出しで送った。自信満々で。

これが作る前の自転車置き場の状態。左側の柱は表札、インターホン、ポストの柱で、自転車置くのに邪魔だからポストは取り外した。僕は大抵事前写真を撮り忘れる。この時もすっかり忘れて途中の状態だ。
まず地面は「まさ王スーパーハード」のダークブラウンでがっちり固めてある。また4か所すでにイレクターが取り付けてあるが、これは振動ドリルでコンクリートに穴を開け、プラスチックアンカーを使ってイレクターを固定したもの。思えばこれが余計だったのかも‥。

完成したところ。接続部分は奮発して金属のを使った。この直前の冬に大雪が降ってカーポートがそこら中で曲がったり倒れたりしていたので、たとえ一部分が壊れても他を再利用できるようにした。屋根は紫外線に強い銀色のブルーシートを使った。

屋根は跳ね上げることが可能。自転車の出し入れが簡単、‥なはずだった。実は上の写真は微妙にズルをしている。
この状態で多少でも屋根の部分に衝撃を与えると、屋根が倒れて張り出した状態に戻ってしまう。ブルーシートがない状態でさんざんテストをしたのだが、取り付けた状態でバランスが崩れてしまったのだ。やはり実験は現実に近い状態ですべきだった。
その他にも問題がいくつか。けちってパイプ切断部分むき出しの個所がいくつかあるのだが、そのパイプの内部が錆びてきてしまっている。わずか数十円なのだから終端部品を付けるべきだった。
ブルーシートの貼り合わせには接着剤と念のためハトメを使った。当然ハトメは錆びてきている。余計だったかも。

自転車を置いたところ。正直きついのだが2台は置ける。後部座席が濡れない?とか気にしない。
雨の日でも地面はぬかるまないし砂利のようにスタンドが立てにくいこともない。跳ね上げが上手くいかなくても大きな支障はない。屋根の足がないので停めやすい。我ながらチョー大満足である。あとは今度大雪が降って壊れた際にモロモロの問題点を改善すれば良い。
さて、イレクター大賞はどうなったか。
自信満々で送ったわりには参加賞にとどまった。参加賞なのだが粗品をもらった。もらっておいて粗品と言うのも何だが、スーパーのサッカー台に置いてあるビニールを1ロール。面白い参加賞だ。今まで不思議だったのだが今回会社名を見て納得した。化学製品の会社でこういう品物を作っているのだろう。
果たしてどこに問題があったのだろう。コンクリートに穴を開けるとか変な事をしたのがダメだったのか。ブルーシートの方が目立っていたからか。跳ね上げのトリックが見破られたのか。結局よくわからないが機会があればまた挑戦するつもりだ。
設計図 自転車置き場の屋根自作その2(2015/11/8)
掃除をしていたら自転車置き場屋根の設計図が出て来た。まずは場所と自転車の図。

上は地面を斜めから見た図。単位はmm。図の上側が家で下側が道路。左側には玄関に通じる階段があり、右側が駐車場。L字型というか正方形でない場所だが、左側の長方形部分しか使っていない。右側の部分は自転車が増えたら考える。車停めるのに邪魔だが。
下はその場所の側面図。壁の地面近くにはサイディングボードがなくコンクリートむき出し。コンクリートに穴を開け枠組みを固定したいのだが地面が傾いているため、地面からコンクリート部分最上部までの高さは場所により異なる。
1900mmの幅をいっぱいに使えるのではなく、インタホンと雨どいが家の壁際にあり、屋根を作るのに邪魔になる。
右側は自転車の概形寸法。前後に子供用の椅子があるのでかなり大きい。

次は設計図。図中のアルファベットは独自の略称。
mTはイレクターパイプをT字につなぐメタルジョイント、型番でいうとHJ-1のこと。mLは1本のイレクタータイプに対してL字に2本のイレクターパイプをつなぐメタルジョイント、型番でいうとHJ-2のこと。mHはイレクターパイプをT字につなぐ可動メタルジョイント、型番でいうとHJ-10のこと。pfはイレクターパイプを壁に固定するプラスチックパーツ、型番でいうとJ-103のこと。
左は屋根部分の設計図。右は枠組みの設計図。枠組みの真ん中の横棒に屋根部分のmHが固定される。
pfには各3つの穴が開いているが、それに合わせて壁のコンクリートに振動ドリルで穴を開けた。コンクリートの穴にはプラスチックプラグを埋め、ネジでpfを壁に固定。屋根部分の手前の横棒と枠組みの上の横棒に布が固定され横から見た屋根の図みたいになる。
枠組みの上の横棒は真ん中の横棒、下の横棒よりも奥にあるので、屋根部分を跳ね上げた時には後ろに傾き、壁に寄りかかるかたちになる。そのため手前には倒れてこない、はずだった。結果は以前書いた通り。
長くなり家族の目が厳しくなってきたので続く。
屋根の布 自転車置き場の屋根自作その3(2015/11/9)
イレクターパイプで自転車置き場の枠組みを作っても屋根となる布を取り付ける作業がまだ残っている。屋根にはユタカメイクのUVシルバーシートSL40-02#4000を使った。
得厚手0.35mm、強度があり長持ち、耐水性抜群で紫外線にも強い。破れても良いように2回分くらいのつもりで買った品物。それにしても何気なく買い、使っていたシルバーシートがユタカメイク先輩の作だったとは。急に親近感が沸いてきた。
屋根としてのサイズよりも大きめにシートを切断、端からほつれないように折り返した。側面と手前側から雨が吹き込みにくいよう長めにシートを切りたらしてある。折り返し部分は接着剤でくっつけたが、これだけでは不安だったので5mmのハトメで補強した。

現在(2015/11/9)の写真はこんな感じ。布にいくつかくっついているのがハトメ。接着剤でくっつけただけでも取れたりしていないがハトメがあるので気分的に安心。ニッケルメッキの普通のハトメなので残念ながら錆びてしまっている。
シートが強いのでポンチで穴を開けてからハトメパンチSK11で付属のハトメを付けた。ちなみにポンチを使う際に雑誌を下に引いたら妻の大事な雑誌で怒られた。注意が必要である。
普通の折り返しは力がかからないので問題ない。大変なのは写真右側のようなパイプに固定される部分。屋根部分のパイプと枠組みのパイプをチェーンかなんかでつないでいれば良いのだが、邪魔そうだったので布のみでつないだ。屋根部分が自重で下がろうとするのをシルバーシートが止めている。
ここには大きな力がかかるので接着剤は使っていない。対応する場所に穴を開けハトメを付け、3重に折り返した後ネジとナットで固定した。写真右側の部分にナベネジが見えるが、こちらはステンレス製にしたので錆びていない。
僕の場合屋根の跳ね上げはほとんど利用していない。なのでこの方法でまったく問題ないのだが、頻繁に跳ね上げる場合はどうなのか不明。おそらく屋根を下す際にはかなり大きな力がかかるので対策が必要かも。
後悔しているのがイレクターパイプの終端部分だ。今回読み返すと矢崎化工のサイトにはメタルジョイントを使用する際にはパイプ終端部にキャップを取り付ける事、としっかり書かれている。
僕はこれを怠ったため写真右下の黄色丸で囲った部分のようにパイプが錆びてしまっている。キャップは1個20円。全部につけてもたかが知れている。痛いミスである。かかった費用と1年半たった使い心地を書こうと思ったが、またしても時間がなくなったので後1回続く。
かかった値段とか 自転車置き場の屋根自作その4(2015/11/12)
自転車置き場の屋根の続き。思いがけず長くなってしまったがこれで最後。調べたがこのころのメールデータがトラブルで消えてしまっていて、実際の値段は闇の中‥、と思ったが、便利なことに矢崎化工のオンラインショッピングでは注文履歴も見られる。
ちなみに実際の製作にかかったのは丸一日。色々試行錯誤したり、写真撮るために組みなおしたりしたら時間がかかってしまった。午前中にUVシート、午後組み上げ、という感じ。構想や買い出しを含めるともっとかかっている。
僕は持っていたが工具を考えると大変だ。振動ドリルが10,000円、イレクターパイプのハンドカッターが3,500円、イレクターパイプ用接着剤が500円、ハトメパンチが1,000円、穴あけポンチ、6角レンチで500円。あ、これも15,500位になった。
簡単に調べると自転車置き場は安いので7,000円位からある。倍以上かかった僕の自転車置き場の屋根は安いか?と、問われれば人それぞれだろうが僕は断然お得と答える。
サイズぴったりだし、足がなくて広々だし。まだ真価は不明だが、メタルジョイントなので壊れても組みなおせるのでは?という期待もあるし。土地が広々あるのなら買ってきた方が安いし早いだろうが、スペースを考えれば自作だろう。足を出すか、壁に固定するかは趣味の問題。
面倒なのは屋根部分の布だが、これも知っていればなんてことはない。もちろん僕の方法が最良だと自惚れるつもりはないし、調べればもっとお手軽なやり方があるかも知れない。
工具を持っていなかったら微妙だ。このためだけに振動ドリルは高い。まあホームセンターで借りれば良いのか。500円か1000円位?パイプのハンドカッターは今後DIYを考えているのなら持っておいて損はない。自分の好きな長さに切れるのは便利だし、きちんと作ろうとしたら必須だ。
という事で結論は同じ。僕は満足している。最終的には人によると思う。工作が好きな人間にとってはあれこれ考えるのも、手間がかかるもの楽しい。こんなことに貴重な休みを取られたくない、って人は既製品を買うしかない。
でも大工さんに頼むのも大げさだし、どうなんだろう。ホームセンターで対応してくれるのだろうか。あれ?これっていい商売じゃない?ホームセンターの人ならこれくらい朝飯前だし、結構需要ありそう。それともこういうサービスすでにやっているのだろうか?
屋根vs雪 自転車置き場の屋根自作その5(2016/1/25)
自転車置き場の屋根はイレクターパイプで作り、つなぎ目は全てメタルジョイントを使っている。

以前に埼玉でも大雪が降り近所では自転車の屋根が壊れたりしていた。そこで念のため大雪が降って一部が壊れてもその部分だけ簡単に交換できるように、完全固定二度と外せないプラスチックジョイントではなくボルト留め式で分解できるメタルジョイントを使っている。
結構な雪が降る、というニュースを聞いた。ついにメタルジョイントの本領発揮!たとえ壊れてもすぐ直せる!既製品に対する完全勝利は目の前だっ!

‥と思ったがやっぱり逃げた。メタルジョイントの一部、屋根の部分2か所を外し屋根である布をダラーンと垂らした。こうしておけば屋根の上の雪が大量に積もっても重みで壊れることはない。
そりゃ僕も壊れてもカンタン修理には興味があった。でも壊れるかもしれない物を放置するには僕はあまりにも貧乏人過ぎるのだ。

結局雪は降ったのだがそれほど積もらなかった。この程度だったら屋根をそのままにしていても大丈夫だったかもしれない。
でもまあ今回の雪で良いことがわかった。イレクターパイプのつなぎ目をメタルジョイントにしておけば、当初考えていた「壊れても修理可能」以外にも「壊れそうな予感がしたら最初からバラシておく」という手も使えるのだ。メタルジョイントを選んだ自分の眼力は正しかった!
‥でも待てよ。もしそうだとしたら僕のように全部メタルジョイントではなく一部だけ、今回のように屋根を支える部分とか、要所要所だけをメタルジョイントにして他は安いプラスチックジョイントにすれば良いのでは?
何しろメタルジョイントは高い。物にもよるがプラスチックジョイントの5倍とか平気であるのだ。今度作るときは一部だけメタルジョイント作戦を採用した方がコストパフォーマンスが高そうだ。ともかく、自転車置き場の屋根vs雪は不戦勝で屋根の勝ちであった。
↓イレクター、Lアングル、メタルラックはDIY収納3大巨頭。
↓壊れたら直すのは手間なのですよ。
↓トラブルが起きるのはしょうがないので、ダメージ軽減のためにも整理整頓しておきたい。
↓10年たった今でももちろん現役。
↓ブームに乗っかって楽しく遊びました。
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